エンジン徒然その3

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走り出してすぐにエンジンストールし再始動できなかったそうです

駆けつけてみるとセルが回りません

オイルは入っていました

近くだったので牽引して来ました

クランクが回りません

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コンロッドが折れてあちらこちらを破壊しています

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私は気がつきませんでしたがリングの引き返したラインが2本あります

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砂まじりの水の跡だそうです

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砂まじりの水はこのラインまで来ていたもよう

エンジンが止まった日は雨こそ降っていましたが道路が冠水するほどではなかった

燃焼室の容積より少し多めの軽い(?)ウオーターハンマーでコンロッドが少し曲がり暫く走行していたがコンロッドが疲労し破断したということのようです

今まで一発で壊れるほどのウオーターハンマーで破断したりピストンが焼き付いてコンロッドが破断したエンジンは何回か見たことがありますがこういう微妙に曲がって暫くして破断したのは初めてでした

何十年もやっているのに初めてのことの多い仕事ですね
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エンジン徒然その2

先日分解したエンジンのピストンとシリンダーの関係を探ってみました

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これがスカートにキズのあるピストン

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こちらがお相手のシリンダー

ピストンスカートの最大値を基準に測定したところシリンダー下部のスカートのみが接触する部分で0.015、リングが接触している部分で0.040 でした

クランク軸方向のリングと接触する部分でで0.025でした

10万キロ走っても意外と摩耗しないものですね

標準値が0.015~0.040 限度値が0.080だそうです



思うに最近の車は暖機運転は必要ないとか言われてますがこのようにクリアランスが小さいエンジンは暖機しないでいきなりふかすとシリンダーに比べ熱容量の小さいピストンだけ膨張してかじる可能性が高いと思います

まぁ、材質で膨張も違いますからなんともいえませんが

次回はもう1機、変な壊れ方をしたエンジンがありましたのでそちらをお送りしたいと思います

エンジン徒然



F22Bです

これはRA3,4に搭載されているのですがRA1,2用に出ているバランサーシャフトシールの抜け留め金具を付けると安心です

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余計な糊は拭き取りましたのでご安心ください


タイベル交換時に固着したボルトが折れてしまいブロックが再起不能で中古エンジンに乗せ換えという仕事を下請けでいたしました

下ろしたエンジンはいらないそうなのでボルト類を回収しつつ分解し見学いたしました

J30というV6です

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V6ですがオフセットクランクピンなのでビッグエンドのメタルの幅はかなり狭いです

それを補うためクランクピンの径はかなり太いです


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メインベアリングのキャップは一体ではないですが横からもブロックにボルトで締め付けるサイドロック方式です

10万キロ走ってますがベアリングの表面はいい感じでなじんだ程度です

ブロックの剛性も高く常に均等に当たっている感じです

NSXも腰下はほぼ同じだったと思います

フロントバンクのピストンスカートとシリンダーのスラストが強く当たったのか、熱的に厳しいのか、はたまたオイル交換をさぼった時期があったのかは不明ですがやや摩耗が多い感じです

以前の同僚が乗っていたプロシードマービーのガスケット交換をした折に見せてもらったシリンダーは6万キロでこんな感じでした

ピストンを見ていないので何とも言えませんが実用上はオイルがきちんと交換されていれば問題はなさそうです

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『ブッチャーのおでこ』といっても解る人いますかね~?

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明日、クリアランスを測定してみる予定です

今夜はこのへんで
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